【伊藤商店の野菜ソムリエMrs.Yukoレポート】春菊を使った健康促進レシピ

今回は、八百屋さんで見かける春菊を使って、健康促進に役立つレシピやその栄養効果をご紹介します。春菊は独特な香りが特徴で、和食だけでなく洋食やスムージーにも使える万能な葉野菜。季節の変わり目である春先から冬にかけての栄養補給にピッタリな春菊を、ぜひ健康的な食生活に取り入れてみてください。

1. 春菊の栄養と健康効果

まずは春菊の豊富な栄養素とその効果について見ていきましょう。春菊には、以下のような健康成分が含まれています。

ビタミンA
春菊にはビタミンAが豊富に含まれており、目の健康や皮膚の保護、免疫力の向上に役立ちます。抗酸化作用もあり、体の酸化を防いで老化を遅らせる効果も期待できます。
ビタミンC
ビタミンCは、免疫力の向上に加え、コラーゲンの生成を促進し、肌の健康を保つ効果があります。風邪予防や疲労回復にも役立ち、春菊を食べることで健康的な体づくりが期待できます。
鉄分と葉酸
鉄分は、貧血予防に役立ち、葉酸は特に妊娠中の女性に必要な栄養素です。春菊は鉄分と葉酸を含むので、血液の健康を保つのに役立ちます。
カリウム
カリウムは、体内の余分な塩分を排出する作用があり、高血圧予防やむくみの解消に効果的です。日々の食事に春菊を取り入れることで、健康維持に役立ちます。

新鮮な春菊を選ぶコツをご紹介します。美味しい春菊を手に入れるには、以下のポイントに注目しましょう。

葉が鮮やかな緑色であること
春菊の葉が黄色く変色していたり、しおれている場合は鮮度が落ちている可能性があります。葉がしっかりとした鮮やかな緑色のものを選びましょう。
茎が太く、しっかりしていること
茎が細くしなびているものは、鮮度が落ちていることが多いです。茎がしっかりと太く、張りがあるものを選ぶとよいでしょう。
香りが強いものを選ぶ
春菊の特徴的な香りは新鮮な証です。強い香りがあるかどうかもチェックすると良いでしょう。

ここでは、春菊を使った簡単で美味しい健康促進レシピを3つご紹介します。日常の食事に春菊を取り入れて、健康的な体を目指しましょう。

材料

作り方

春菊と鶏肉の鍋スープは、体が温まるうえ、ビタミンやミネラルが豊富で、風邪予防にも効果的です。生姜の香りも相まって、体調を整えたいときにおすすめです。
いろんな具材を入れても、おいしいですね。

材料

作り方

ジェノベーゼ風にアレンジした春菊のパスタは、香り高く、リフレッシュ効果も抜群。忙しい日のランチにもおすすめの一品です。

材料

作り方

このごま和えは、春菊の香りとツナの旨味、ごまの香ばしさが絶妙にマッチした、簡単で栄養満点のおかずです。お弁当にもぴったりで、子供も食べやすい一品です。

春菊は、古代ギリシャやローマ時代から栽培されてきた歴史のある野菜で、日本には奈良時代に中国から伝わりました。独特の香りがあるため、和食の鍋料理や薬味として親しまれてきました。日本では主に関東地方で多く栽培され、栄養価の高さから最近では健康志向の高まりとともに注目されています。

春菊は水分が多く、傷みやすいため、鮮度を保つために冷蔵保存が基本です。

湿らせたキッチンペーパーで包む
春菊の茎を湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すると、鮮度が長持ちします。
冷凍保存も可能
春菊はさっと茹でてから冷凍することもできます。使いやすい長さにカットしてラップに包んで冷凍保存すれば、鍋料理やスープにそのまま使えて便利です。