こんにちは!「FOOD PLACE ITO伊藤商店」の野菜ソムリエ、Mrs. Yukoです。
新鮮で美味しい野菜を皆さんにお届けすることをモットーに、栄養たっぷりのレシピや食べ方をご紹介させていただきます。
こんにちは!「FOOD PLACE ITO伊藤商店」の野菜ソムリエMrs.Yukoです!
秋が深まるとともに、食卓に彩りを添える野菜の一つに「さつまいも」があります。焼き芋やスイートポテトなど、その甘さとホクホク感が秋を感じさせる、まさに旬の味覚です。今回は、八百屋の視点からおいしいさつまいもの選び方、レシピ、そしてその歴史について詳しくご紹介します。さつまいも好きの主婦の皆さま、ぜひ最後までお読みください!
1. おいしいさつまいもの選び方
まずは、さつまいもを選ぶ際のポイントをお伝えします。さつまいもは品種や産地によって味わいや食感が異なるため、知っておくと買い物がさらに楽しくなります。
1-1. 形と色をチェック
おいしいさつまいもを選ぶには、まず見た目が重要です。形はできるだけ均一で、ふっくらとしたものを選びましょう。あまりに細長いものや、部分的に太っているものは、中がスカスカであったり、食感が悪かったりすることがあります。
また、皮の色が鮮やかでツヤのあるものが新鮮な証拠です。特に紅色が濃いさつまいもは、糖度が高く、甘みが強い傾向があります。ただし、表面に傷があったり、色がくすんでいるものは避けましょう。
1-2. 持った時の重さを感じる
さつまいもは持ったときにしっかりと重みを感じるものを選びましょう。重いさつまいもは水分が豊富で、しっとりとした食感があります。逆に、軽いさつまいもは水分が抜けており、ホクホク感が失われている可能性があります。
1-3. ひげ根が少ないものを選ぶ
さつまいもの表面にひげ根が少ないものを選ぶのもポイントです。ひげ根が多いものは、育ちすぎて硬くなっている場合があります。逆に、ひげ根が少ないものは柔らかく、甘みがしっかりとしています。
2. さつまいもを使ったおすすめレシピ
次に、さつまいもを使ったおすすめのレシピをご紹介します。さつまいもはデザートだけでなく、メイン料理やおかずとしても大活躍します。簡単で美味しいレシピをいくつかピックアップしましたので、ぜひお試しください。
2-1. さつまいもの炊き込みご飯
【材料】
- さつまいも:1本
- 米:2合
- 醤油:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 塩:少々
- 水:適量
【作り方】
- さつまいもは皮付きのまま1cm角に切り、水にさらしてアクを抜きます。
- 炊飯器に洗った米、醤油、みりん、塩、水を入れて軽く混ぜ、上にさつまいもをのせます。
- 通常通り炊飯し、炊き上がったら全体を軽く混ぜて完成です。
この炊き込みご飯は、さつまいもの甘みと香ばしさがご飯と絶妙にマッチし、秋の味覚を存分に楽しめる一品です。
2-2. さつまいもの天ぷら
【材料】
- さつまいも:1本
- 天ぷら粉:適量
- 冷水:適量
- 揚げ油:適量
【作り方】
- さつまいもを5mm程度の薄切りにし、水にさらしてアクを抜きます。
- 天ぷら粉を冷水で溶き、さつまいもをくぐらせます。
- 170度に熱した油でカリッと揚げます。
さつまいもの甘さが際立つ天ぷらは、お子様にも大人気です。塩を軽く振るだけでも美味しいですが、抹茶塩や七味塩で味を変えて楽しむのもおすすめです。
2-3. さつまいものスイートポテト
【材料】
- さつまいも:2本
- バター:30g
- 砂糖:50g
- 生クリーム:50ml
- 卵黄:1個
- バニラエッセンス:少々
【作り方】
- さつまいもを蒸して柔らかくし、皮をむいてマッシュします。
- 鍋にバターと砂糖を入れて溶かし、さつまいもを加えて混ぜます。
- 生クリームとバニラエッセンスを加え、全体が滑らかになるまで混ぜ合わせます。
- オーブンを180度に予熱し、さつまいもを形作って天板に並べ、卵黄を塗って焼きます。
- 表面がこんがりと色づいたら出来上がりです。
スイートポテトは、手軽に作れるデザートとして人気があります。甘さ控えめに作ると、お茶請けにもぴったりです。
3. さつまいもの歴史と豆知識
さつまいもは日本の食卓に深く根付いた食材ですが、その歴史や背景についてはあまり知られていないかもしれません。ここでは、さつまいもの歴史と豆知識をご紹介します。
3-1. さつまいもの起源
さつまいもは、もともと南アメリカ大陸が原産地とされています。15世紀末から16世紀初頭にかけて、スペインやポルトガルの探検家たちによって世界各地に広まりました。日本には江戸時代初期に、琉球王国(現在の沖縄)を経由して伝わり、薩摩(現在の鹿児島県)で広く栽培されるようになりました。このため「薩摩芋(さつまいも)」という名前がついたとされています。
3-2. 日本での普及
日本でのさつまいもの普及は、主に飢饉対策として進められました。特に江戸時代の享保の大飢饉(1732年頃)では、徳川吉宗がさつまいもの栽培を奨励し、多くの人々の命を救いました。栄養価が高く、保存性も良いため、日本各地で栽培が広がり、現在でも秋から冬にかけての代表的な野菜として親しまれています。
3-3. 栄養価と健康効果
さつまいもは、ビタミンC、食物繊維、カリウムが豊富で、健康効果が期待される野菜です。ビタミンCは風邪予防や美容に効果があり、食物繊維は腸内環境を整える働きがあります。カリウムは体内の塩分バランスを調整し、高血圧の予防に役立ちます。また、さつまいもの炭水化物はエネルギー源となり、寒い季節に体を温める効果もあります。
4. さつまいもの保存方法
最後に、さつまいもの保存方法についてお伝えします。さつまいもは適切に保存すれば、長期間美味しさを保つことができます。
4-1. 常温保存
さつまいもは寒さに弱いため、冷蔵庫ではなく常温で保存するのが基本です。風通しの良い場所で新聞紙に包んで保管するのが理想的です。直射日光を避け、15度前後の涼しい場所が最適です。
4-2. 長期保存
もしさつまいもを長期間保存したい場合は、冷凍保存も可能です。さつまいもを茹でて、マッシュした状態で冷凍するのが一般的です。冷凍するときは小分けにして、必要な分だけ解凍して使うと便利です。
4-3. 芽が出た場合の対処法
保存しているうちにさつまいもに芽が出ることがありますが、毒性はないため、芽を取り除いてから使用すれば問題ありません。ただし、芽が出た後は品質が劣化するため、早めに使い切ることをおすすめします。
まとめ
さつまいもは、秋の味覚を代表する美味しい野菜です。その選び方やレシピ、保存方法を知っておくことで、さらにさつまいもを楽しむことができます。「FOOD PLACE ITO伊藤商店」では、いつでも新鮮で美味しいさつまいもを取り揃えておりますので、ぜひお立ち寄りください。皆さまのご来店を心よりお待ちしております!